胃がんの心得と撃退法

胃がんになったら

再発と転移

『再発』とはその名の通り、治療によって消滅したはずのがんが、再び増殖を始めることです。『転移』は、遠く離れた臓器や組織にがん細胞が移動することをいいます。がんが発見された時は、リンパ節や遠くの臓器に転移がないと思われていても、目に見えない(検査では分からない)微細ながんが、すでに転移していることもあります。その可能性が高い時は、がん細胞の増殖を抑えるため手術後に化学療法を行います。

がんの手術では、手術中に病理検査にまわし、断端にがん細胞が残っていないか確認する『術中迅速診断』が行われたりと、がん細胞の残存に細心の注意が払われています。しかし、それでも検出されないがん細胞が残っていて、再発が起こるケースも少なくありません。

ならば広範囲に全てのがんを切り取ってしまえばいいのではないか、と考えられるかもしれませんが、臓器の損傷が大きいほど体へのダメージは大きくなります。そのため、切除範囲はできるだけ小さくとどめることが求められるというジレンマが、がん手術には常に付きまといます。

胃がんの転移は、その経路によって『血行性転移』『リンパ行性転移』『腹膜播種性転移』『直接浸潤』の4つに分けられます。『血行性転移』は、先にも説明した通り、がん細胞が血液中に入り込み、遠くの臓器まで流れ着いて増殖してしまうことです。

胃や腸などおなかにある臓器の血流は、まず肝臓に集まり、そこから肺に向かうため、肝臓や肺への転移が多く見られます。『リンパ行性転移』は、がん細胞がリンパ管を通ってリンパ節に流れ込み、そこで増殖することを指します。

『腹膜播種性転移』は、がんが、腹部の臓器の表面を覆っている『腹膜』に散らばって増殖することです。腹膜に種をまいたようにがんの塊ができることから、この名前がつきました。

『直接浸潤』は、胃と隣り合っている臓器にがんが直接広がっていくことです。

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