
進行がんとは、がんが筋層以下に達するもののことをいいます。 前述したとおり、進行がんは1~5型に分けられます。1型は正常な粘膜面から著しく突出し、周辺と明瞭に境界をなしている、太い茎のある腫瘤状のがんです。
進行胃がんの中ではもっとも少なく、6%を占めるに過ぎません。2型も、境界の明らかな堤防状の壁を持ち、潰瘍を形成するがんです。地形にたとえると、盆地内の土地と、その周囲を取り巻く山々ががんとなっているようなイメージです。
その山(これを周堤といいます)は内側だけががん化しているのではなく、全体ががん細胞となっており、境界面は山の外側のふもとにあります。この型のがんは出血しやすい傾向にあります。胃がんに占める割合では減少傾向にあり、36%程度といわれています。
3型は、一部に周堤のような辺縁を持つ潰瘍形成がんです。辺縁は、ある部分では堤防上になってがん細胞であるということがはっきりしているのですが、他の部分ではがん浸潤の部分と健康な部分との境界がなかなかわかりません。進行胃がんでは最も多く、45%を占めています。
そして、4型です。この4型が『スキルス胃がん』と呼ばれ、特に進行が速いことは、すでに紹介しました。このタイプのがんは、またさらに別の名前で『びまん性がん』とも呼ばれています。『びまん』とは漢字で『瀰漫』と書き、一面に広がり満ちること、はびこることを示します。
がんの境界が不鮮明であることから、この呼び名がつきました。進行胃がんの中では19%を占めています。検査しても診断が難しく、がん発見の時機の遅れる場合が多く、しかも進行が速やかで、臨床的に治療成績が最も悪い恐ろしいタイプのがんです。5型は、1~4型のうちどれにも当てはまらないものの事をいいます。
スポンサードリンク