
胃がんの進行度は、がんがどの深さまで達しているか、リンパ節に転移があるか、他の臓器に転移があるか、この3つの要素から判断されます。これを『進行度分類』といいます。
がんが進行すると、その臓器を越えてがんが広がったり、リンパ節や離れた臓器に転移したりします。粘膜にがんが留まっている場合、転移率は低いですが、粘膜下層までがンが達している場合は、5人に1人、筋層までがんが達している場合は2人に1人と、リンパ節転移のリスクが高くなります。
筋層までがんが達していると、血行性転移のリスクも高まります。血行性転移とは、がん細胞が血液中に入り込んで広がっていく転移のことです。
また、漿膜(体腔の表面、および体腔にある臓器の表面を覆っている膜のこと)までがんが達している場合は、腹膜播種性転移のリスクが高まります(転移の詳細については【再発と転移】の項で詳述します)。胃がんの進行度分類としてもっとも広く使われているのは、『TNM分類』と呼ばれる分類法です。
TはTumor(腫瘍)を意味し『がんの深さ(深達度)』を、NはNode(リンパ節)を意味し『リンパ節転移の有無とその範囲』を、Mはmetastasis(転移)を意味し『遠く離れた臓器への転移(遠隔転移)の有無』のことを表します。
この進行度分類によって、病期はIA、IB、IIA、IIB、IIIA、IIIB、IIIC、IVの8段階に分けられています。がんの治療法はその病期によって異なるため、進行度を見極めることは非常に重要なことになってきます。
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