
がんは重い病気です。それゆえに、『がんにかかる』という経験は、心に強いショックを与えます。自分1人の問題ではないので、大切な人にどう伝えたらいいのか、ということで悩むこともあるでしょう。
経済的なこと、子供の将来のこと、親の介護などのことが、頭をよぎるかもしれません。生活は必然的に大きな変化を迫られます。がんになった人のうち、2~3割は依願退職や解雇、自営業の方の場合は休業、廃業代替わりなどによって仕事をやめています。しかし仕事は単にお金を稼ぐ目的だけでなく、社会や他人との接点を持つ、という意味でも重要です。
人によっては、仕事こそが生きがいという方もいるでしょう。現に、がんを経験した人たちに対して生活の満足度を調査した結果、職場復帰をしている人の満足度はそうでない人に比べておよそ1.5倍ほど高かった、というデータもあります。
がんの痛みは『全人的な痛み』と言われています。それはがん自体の痛みに加えて、リンパ浮腫や筋肉の引きつれ、便秘など、がんに関連した痛みや、がんの治療による手術跡や化学療法・放射線療法などによってもたらされる痛みなどがもたらされるからです。
そこに、死との直面という精神的な痛みも加わってきます。がん患者に掛かるストレスは、想像以上につらいものです。重大な疾患に伴う苦痛を緩和するため、病院内で科の枠を超えて設けられる『緩和ケアチーム』というものがあります。
そこには精神科医やソーシャルワーカーが存在するので、彼らと上手くコミュニケーションを取りながら心のバランスを取っていくことが必要になってきます。
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