胃がんの心得と撃退法

胃がんの治療

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術は開腹手術のようにお腹に大きな切れ目を入れるのではなく、ポートと呼ばれる鉗子やメスなどを入れる通路となる筒状の器具を挿入して行う手術です。

お腹に入れる穴(これを『創』といいます)は平均で5~6箇所。イメージとして内視鏡手術と重なる面もあるかと思いますが、完全に別物です。内視鏡手術は病変部のある粘膜だけを切除するのに対し、腹腔鏡下手術は胃や、転移の可能性があるリンパ節を切除します。

手術の内容は開腹手術と同じで、胃やリンパ節で切除すべき部分を切除して取り出し、残った胃と食道、十二指腸や小腸をつなげる『再建』を行います。切除した部分を取り出すために、小さな傷を作ることもあります。

腹腔鏡下手術は、ポートから入れたカメラの映像を見ながら行われます。実際におなかを開いて中の様子を見て行う開腹手術に対して、見えない部分をイメージで補いながら行うこの方法は、ややもすると手術時間が長くなってしまいます。

手術の途中でこの方法が難しいと判断された場合には、急遽開腹手術に切り替わることもあります。医師にも高い技術水準が求められ、新しい方法ということもあって、治療成績がまだ完全に出ていないという欠点もあります。

とは言え、腹腔鏡下手術は大きな傷を作らなくて済むため術後の復が早い、手術創が小さく目立たない、手術後の癒着が少ないなど多くのメリットもあり、2002年から健康保険で行えるようになってから、この手術を選択する患者さんの数はかなりの勢いで増えています。

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